不動産売却時の査定書とは？見方やポイントをご紹介

不動産を売却するときは、不動産会社に査定を依頼して査定書を受け取ります。
この査定書の見方が分かっていないと、その査定額や根拠が適切なのかが判断できません。
今回は、不動産売却時に受け取る査定書とは何か、査定書の見方や重視すべきポイントについてご紹介します。

不動産売却時の査定書とは何か

不動産の査定を受けると、不動産査定書と呼ばれる書類を受け取ります。
不動産査定書とは、査定の結果が記された書類であり売出価格や値引き後の最低売却価格を決めるための参考資料になる書類です。
不動産会社による不動産査定書は無料で作成でき、不動産売却時の参考になりますが法的な効力がありません。
不動産鑑定事務所が作成する不動産査定書は有償になりますが、法的な効力を持つ書類です。
そのため、不動産売却よりも離婚時の財産分与や裁判など公的な場に提出するのに使われます。
不動産売却を目的とするのであれば、不動産会社による無料の査定書で十分です。

不動産売却時の査定書の見方

不動産査定書には、査定を受けた不動産に関するさまざまな項目が記載されています。
売出価格や最低売却価格の参考になるのは、査定価格の項目です。
これは、該当の物件をその不動産会社の仲介によって売却すると、3か月後にいくらで売れるかを示した価格になります。
過去の近隣にある類似物件の売却事例や実際の面積、そのほか細かい条件などから算出される予測です。
あくまでも不動産会社による予想であるため、必ずその価格で売れるとは限りません。
また、どうしてその査定額になったのかの根拠も査定書のなかに書かれています。
査定額が適切かを判断するときは、この査定額の根拠が納得いくものなのかをチェックすることも大切です。

不動産売却時の査定書で重視すべきポイント

不動産を売却するために査定書を確認する際は、査定額の記載方法をチェックするのがポイントです。
総合的な査定額と、売却可能と予想される上限額、ここまで下げれば売れるだろうと予想される下限額についても記載されていると参考にしやすいでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼したのであれば、各不動産会社が提示している総額を比較する必要があります。
また、細かいところでは不動産の売りやすさの指標である流通性比率をチェックし、不動産会社が市場をどう判断しているのか確認するのもおすすめです。
さらに、査定書全体が読みやすくなっているか、書類の見やすさをチェックすると仕事ができる会社なのかを確認できます。

まとめ

不動産査定書は、不動産会社が考えるその物件の売却可能価格や根拠が書かれている書類です。
そのため、査定額だけでなく査定の根拠についてもチェックする必要があります。
流通性比率や書類全体の見やすさなどを確認し、信頼できる不動産会社か判断することが大切です。
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